はじめに
ラボラトリでは並列処理を行うクラスター環境 MATLAB Parallel Serverが利用できます。R2019a 以前は、MATLAB Parallel Server は MATLAB Distributed Computing Server という名称でした。現時点では最大24ワーカーとなっています。サーバは NVIDIA Testa T4 ×1 に接続されており、通常の並列処理だけでなく、GPUによるスケールアウトも可能です。
MATLAB R2022aのみの提供です。クライアント側もR2022aをご利用ください。
準備1-MATLAB R2022aのダウンロード
MathWorksアカウント画面へ
MATLAB(Individual)の右の下矢印を押してダウンロード画面へ
※この際に画面左のリリースを選択からR2022aを選択します。{Windows, Mac, Linux}用ダウンロードを押してMATLAB R2022aのダウンロードを開始します。
準備2-起動後の設定
起動後は以下の順でライセンスと保存先の設定をします。
電子メール
ライセンスの選択
ユーザーの確認
保存先フォルダーの選択
Parallel Serverを使用するには、インストール時の製品の選択ではMATLABの他にParallel Computing Toolboxを選択してください。
準備3-クラスター構成
MATLAB Parallel Server はVPNを含む学内ネットワークのみの利用となっています。
1. クラスタープロファイルマネージャーの表示
MATLAB のホームタブで、並列メニューの[クラスタの作成と管理]を選択します。
2. クラスタープロファイルの追加
クラスタープロファイルの追加 > MATLAB Job Scheduler をクリックします。
追加したプロファイルはダブルクリックすることで、名前の変更が可能です。
デフォルトのままMJSProfile1でも使用可能です。
3. クラスタープロファイルの編集
プロファイルを選択し、ツールバーの[編集]をクリックして編集します。
このクラスターの説明 | (例)lab2022 |
---|---|
MATLABジョブスケジューラを実行しているマシンのホスト名 | a9.media.hosei.ac.jp |
MATLABジョブスケジューラにアクセスするためのユーザー名 | lab2022に登録しているユーザー名 |
各ワーカーで使用する計算スレッドの数 | 1 デフォルト |
ライセンス番号 | <none> デフォルト |
[完了]をクリックします。二枚目の画像は、設定後のMATLAB Job Schedulerクラスタープロファイルを示します。
4. クラスタープロファイルを既定に設定
[既定に設定] を選択して、プロファイルをデフォルトにします。
5. クラスタープロファイルの検証
プロパティの隣の検証のタブに移動し、クラスタープロファイルの「検証(V)」をクリックします。
ラボラトリのパスワードを入力します。
クラスターの検証が成功すると、以下のように全ての段階のステータスが”パス”になります。
クラスタープロファイルは学内でのみ使用可能です。学外の場合はVPN接続で使用してください。
6. クラスタープロファイルの切り替え(localとa9 Server)
localとa9 Serverの切り替えは、それぞれのクラスタープロファイルについて既定の設定を切り替えて行います。
MATLAB での動作確認-クラスタープロファイルの検証
設定したクラスタープロファイルの検証を行います。AOBA-Bのクラスタープロファイルを選択していることを確認し、検証項目5つ目の「並列プールテスト」だけチェックを外します。そして右下の「検証」ボタンをクリックして検証を実行します。
「プールジョブテスト」までの4つの検証をパスすれば問題ありません。